翻訳者が使用するパソコンに求められる性能とは一体何でしょうか?

「翻訳で重要なものは自分の頭の中に蓄積されたノウハウと翻訳能力であり、パソコンはベーシックな構成のもので良い」と考える翻訳者の方も少なくありません。

「とりあえず」翻訳をするというのであればそれも正論でしょう。

しかし実際的な問題として、翻訳者の持つ翻訳ノウハウとエントリークラスのパソコンだけで収入につながる仕事ができるでしょうか?
また、翻訳で使用するパソコンの性能を軽視して差し支えないのでしょうか?

答えはNOです。実はパソコン性能の高低と翻訳品質は密接に関わっています。

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以下に具体例を示しますので、パソコン性能と翻訳品質にどのような相関性があるのか検証してみましょう。

1. インターネットを快適に閲覧できるか?
  →検索速度(モデム、通信回線の契約) 

2. データ記録領域が潤沢に確保されているか?
  →大容量ディスク使用によるディスクアクセスの高速化(ハードディスク容量)
  ※なぜそうなるのかは回を改めてご説明します。

3. アプリケーションを複数立ち上げ、滑らかに作業することができるか?
  →機敏なアプリケーション動作による作業時間の短縮(メモリ容量)

4. ディスプレイ面積は十分か?
  →作業効率の向上(液晶ディスプレイの採用による視認性の向上と机上の作業スペース
   拡大、VDT症候群への対策、デュアルモニタへの拡張性)

5. ストレスのない入力デバイスを使用できているか?
  →入力時間の短縮、身体的疲労(特に肩こり、腱鞘炎)の軽減(キーボード)

6. 雷サージ対策はできているか?
  →(雷サージ防止タップの使用)

7. ウイルスや外部からの不正侵入に対して防御できているか?
  →インバウンドセキュリティの強化(ブロードバンドルータのファームウェアアップデート)

8. ハードディスククラッシュに備えた外部ストレージが用意できているか?
  また、リムーバブルメディアにバックアップを行っているか?
  →データ損失の防止(USBメモリ、CD-R、DVD-R、MO等)
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すぐに思いつくだけでもこれくらいの相関項目があります。

パソコンの性能を追求するだけでなく、コンピュータ全般に対する知識も重要です。コンピュータに関する知識があれば、IT関連の翻訳を受注することもできますし、自作PCの制作や賢い買い物もできるようになります。
2007.05.28 Mon l PC本体 l COM(0) TB(0) l top ▲
ソフトウェアの売り場はパソコンショップの中でもとても華やかで宣伝も大々的に行われます。市販のアプリケーションソフトには実にさまざまな種類があり、店頭で何を買おうか迷ってしまうほどです。休日ともなれば各メーカーからデモンストレーション要員(9割以上がうら若き女性(^^;)が各店に派遣され、自社製ソフトの長所やセールスポイント、他社とのアドバンテージをこれでもかというほどアピールしています。

それに比べてハードウェアはどうでしょう?
多機能なメモリ、色鮮やかなCPU、デザイン性に富むハードディスクなど、聞いたことがありますか?

ハードウェア業界はとても地味です。
ユーザは華やかなソフトウェアの世界に誘われ、その結果ソフトウェアに関する知識ばかりが蓄積されてしまいます(仕方がないことではあるのですが)。

このため、ハードウェアに関する知識の蓄積はどうしてもおろそかになりがちです。ソフトウェアだけでなくハードウェアの知識も身につけることにより、さらに快適なパソコンライフと作業環境を実現できます。

コンピュータインフラストラクチャに関する知識の習得と理解、ならびにハードウェアの積極活用こそ、これからの中・上級パソコンユーザーに求められるスキルです。

本講座ではハードウェア一般、パソコンの構造、各パーツの説明、ハードウェアの規格、各コンポーネント間の通信手段(広義のプロトコル)等、数多く取り上げる予定です。

また、コンピュータによる企業マネージメント手法、社内環境整備、業務の効率化などの話題にも触れてゆきたいと思います。

ハードウェアが分かれば、世界が変わります。
パソコンに使われるユーザーから、パソコンを使うユーザーに変身しましょう!

2007.05.22 Tue l PC本体 l COM(0) TB(0) l top ▲
初めまして。トランスワードスタッフの藤川と申します。
このたび、「翻訳者のためのパソコン徹底活用講座」というタイトルで本コーナーの連載を開始することとなりました。どうぞお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

この講座ではパソコン初心者を脱却し、PCパワーユーザを目指す産業・技術翻訳者を対象にお話を進めます。
※講座の性質上、文章中で使用する単語または文章表現が多少専門的となります。あまりにも難解な単語の使用は避けますが、避けられない場合は別枠にて注記欄を設けようと思います。

本講座ではパソコンを単なる翻訳のツールとしてではなく、「マシン」つまり「ハードウェア」として理解するためのお話もさせていただこうと思っています。最終的に、本講座を通じてあなたがパソコンを自作できるようなレベルにまで到達することができれば、筆者としてこれほど幸せなことはありません。

さて、初回のテーマは「翻訳者のパソコン」です。
みなさんは翻訳者が使用するパソコンとはどんなものであるべきか考えたことがありますか?

ほとんどの人は「翻訳をするだけだから、とりあえずオフィス系ソフトが動いて、メールのやり取りができ、インターネット検索が可能なパソコン」と答えるのではないでしょうか? 確かにその通りです。間違いはありません。

しかし、もう1つ注意すべきポイントがあります。
それは「パソコンのハードウェアとしての性能」です。

上に挙げた必要項目はほとんどが「ソフトウェア」を指しています。確かに適切なツールやアプリケーションを使用して翻訳をすることは非常に重要ですが、ソフトウェアはハードウェアがなければただのデータの塊にすぎません。
ここが最も重要な点であり、なおかつみなさんが見落としがちな点でもあります。

では、なぜこのような見落としが発生するのでしょうか?

2007.05.21 Mon l PC本体 l COM(0) TB(0) l top ▲